9月6日(水)【大連のタクシーは絶叫マシンと化す】

《絶叫マシン降臨》

朝、大連の宿を出てタクシーで中軟大連に向かう。
このタクシーがまた、飛ばす飛ばす、お構いなしに飛ばす。
一般道路で70km/hくらい出すのは、日本でもたまには見るが、2車線道路で他の車を縫いながら飛ばすのは日本でも滅多に見る事は無い。 
日本で言えばバイクがそれをやることをしばしば見るが、これを4輪でやるのだからタマラナイ。
もしもF1レースの車に助手席とか後部座席とかが付いていたら・・・と思えば貴方も判るかもしれない。
約20分の絶叫マシンは30元(約450円)程度。 絶叫マシンとしては料金は安いが、命の保証は限りなく無いと思って頂いて良い。

中軟大連に到着後、CEOの王さんと会う。 以前にもお会いしていて、その時も思っていたのが私の親戚の人にクリソツなのである。
私がニヤけた顔にならぬよう、打ち合わせの話を良く聞き、行程での通算2回目となる面接を行う。

中軟大連オフィス内
非常に整っている。

《クリソツな彼》

今回の面接は5人。 そこそこ日本語は出来るし、技術面でもいろいろやっている様子。
その中の一人は年齢もチョット上だが、画像処理にはとても詳しそう。 今の案件で近いのがあるので名前と顔を憶えておく事にする。
一連の面接が終了し、我々は王さんと一緒に昼食。
大連のソフトパーク内の食堂。 食堂にしてはかなり清潔なイメージ。
食堂でもVIPルームみたいのがあって、そこは定額制のバイキング。
少しずつ多くの食材を皿に盛り食べたが、日本人でも普通に食べられる食堂で、悪くないというか美味しいレベル。
食後に、王さんにお願いしてみた。 「私と一緒に写真を撮って下さい」と。
彼は快く受け入れてくれて、二人の写真はおろか、全員の写真にも参加してくれた。
彼と二人で歩いた時、私は上記のクリソツな話をし、家内にも見せたいと言ったら。
「そんなにソックリなんですか? 奥さんの感想も教えてください」などと、結構ジョークも出ていたので、「家内もソックリだと言うなら、今度親戚の写真を送ります!」とジョークで返す。 ホントにこれほどの人にこんなジョークを言って良いものかと、チョット戸惑った。

左がクリソツの王CEOさん
右は私(初登場)

中軟メンバと記念写真
左から、馬涛さん、于晞さん、王さん、
私、田原さん

《マッタリと観光》

午後は大連観光。 大連でドライブを勤めてくれるリャンさん・・・中軟大連の玄関前に迎えに来てくれた。
リャンさんも、中軟大連の社員なのだが、結構良い車に乗っている。 会社的には良い待遇なのか?
田原さんは、私が観光をしている時は仕事に入るとの事で、いつもの如く馬さんとの3人でドライブとなる。
最初に到着した所は、大連でも一番大きい広場。
天安門よりも広いとリャンさんは言うが、私には天安門の広さを知っていないので、これがどれくらい広いのかと言う事は見た目では全く見等が着かない。
広場の海側に何やら、逆アーチ状の建造物がある。 つまり鳥の翼を上へ上げた状態のようなコンクリート製のオブジェ。
端に行くほど高くなる。 そして端に行くとそこは何もなく地上10メートル以上の高さ。
中国語で「落下注意」と書いてあるようだが、そんな警告で良いのか? と思うくらいの高さ。 落ちたら死ぬな。

そのオブジェ、大きくて入らない
ちなみに前方のオバサンは無関係

右の人が大連観光に付き合って
くれたリャンさん
その後、大連の小さな半島をドライブ。
なんか伊豆のスカイラインを走っているかのような光景で、海と木々に囲まれた小さな小さな半島の繰り返し。
ぐるりと一周した後に訪れたのはロシア街。
初めて下町の雰囲気の所での散歩。 少し怖い。
しばらく歩いていると、これと言った怖い雰囲気も無くなってきた時、私の喉が渇いていた事に気付き「何か飲みませんか?」の合図で近くの飲み物を売っている所に入る。
私はコーラが飲みたかったので、わざわざ中国語風のコカコーラを言い「くぅかくぅら」と言ったが店員にアクション無し。 えっ?通じないのかな?と、同行の馬さんが・・・なんかハッキリ「コカコーラ」と言っていた。 な〜んだ、普通に言えば通じるのか。

ロシア街
ロシアもこんなに派手なの?
その後は大連の電気街に行き、パソコンとかを見て回ったが安いノートパソコンで5000元。 日本円で7万円。 そんなに安いとは感じなかった。 しかもキーボードは勿論英語キーボード。 キーボードが装換出来れば良いのだが、多分無いだろう。 またこの価格なら日本でも探せば出てくる。
電気街の後は、やはり船移動が気になり、大連の港に行く。

大連駅前の電気街のビル
(というより電気ビル)

《違反切符》

先日の高速船の欠航が怖かった。
リャンさんの車で港に行ったのだが、その時リャンさんのチョットした不注意が起きた。
港のある地点は転回禁止。 そこをリャンさんは転回してしまった。
中国の警察がリャンさんを呼んでいる。 非常にマズイ。
リャンさんは警察の人に連行され、車の中は私一人。 馬さんは港に出港するか聞きに行っている。
車の中に残された私はドアロックをして、運転席に座る事にした。 何故なら、運転席が空いていると、見知らぬ人が突然乗ってきて、そのまま車を盗まれるのではないか? という不安に陥ったからである。
数分後、馬さんが帰ってきた。 どうやら大連〜天津の船は出るらしい。 ホッとする。
さらに数分後リャンさんも戻る。 キップを切られた。 私たちの送りの為にごめんなさい。
どうやら違反は罰金100元だけだったので、私が支払う事にした。 だって悪いもんね。
中国の違反キップを、この目で見たかったのだが、さすがに失礼だと思って躊躇してしまう私は根性無し?

《X線検査》

その後、大連港の受付窓口に向かう。
またもやX線検査装置が鎮座している。 誰も通していない。 な〜んだ、シカトでも良いんだ〜。 と私もシカトで通ると何やら警備員が私に何か良いX線検査装置を指差す。
やはり私はNG。 大荷物だし、致し方ない。 検査装置を通して先を急ぐ。 その時、馬さんが言った。「あれ、全然見てないよ。 モニターを見るはずが全然違うところを見てたよ」だってさ。 ま、そんなもんでしょう。 いちいち気にしてたら彼らの業務も大変でしょう。
馬さんと私は天津港へと向かう船に乗船、夕方6時に船は出港した。

大連→天津の乗船券
昨日より1元安い。 何故だ!

《臨時強制中国語講座?》

船中で、我々2人は指定された個室に向かう。  部屋に入ると・・・窓は無かったが普通に2人部屋だった。 それよりも馬さんは窓が無い部屋に入った事の不満がある様だ。
すると、オジサンと若いオネーチャンのカップルが騒々しい。 行ってみると、なんで3人部屋なんだ!とブーブー言っている。
すかさず馬さんが交渉に入る。 こっちは2人部屋で窓なし。 窓がある方に行きたい。 相手は2人部屋が欲しい。 勿論交渉は数十秒で成立。
(馬さんは交渉が好きなのか? それとも中国人の性質なのか?)
我々が3人部屋に行き、馬さんと「ところであと一人来るのかな?」なんて話をしてたら「どうせならオネーチャンだよね」と馬さんの一言。 確かにその通りだ。
しかし、この希望は裏切られる事となる。
しばらくすると馬さんが近所を徘徊しに行った・・・3分くらいした頃だろうか? ドアが開きチョット中を覗く若いお兄ちゃんが居た。 しかし、スグ消える。
さらに30秒くらいしたら、やはりそのお兄ちゃんが入ってきた。 どうやらこの部屋を予約していた人のようだ。
私が「こんにちは!」と握手を求めると、一瞬目が丸くなったものの、スグにニコニコして握手してきた。
その後の話をどうしようか? と思案していた時に馬さん帰還。 あ〜、これでなんとかなる。
しばらく3人で話した。 このレポートを書いている時期では、とても思い出せない。 今度、馬さんに聞いてみる事にする。
しかし、馬さんが途中で通訳を放棄したので、何となく中国語を少し喋ったかな?
(よって、状況が判明したら、この行が変更になります)

結局、23時頃まで話していただろう。
ベッドで横になりながら話していたら、いつの間にか眠りについてしまった。

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