9月8日(金)【北京一周タクシーの旅】

《こんどは門番》

朝、7時頃起きて田原さんがコーヒーを入れてくれた。 煙台以来2回目のコーヒーだ。
8時頃に寮を出る。 エレベータガールは、まだ営業していない。 どうやら営業時間は長くないようだ。
エレベータホールを抜け、玄関に行くと今度は門番が居る。 椅子に座っている男女3名くらい老人。
私の事をチラチラ見ている。 何か問題でもあるのだろうか? しかしこれと言って何も言う訳では無い。
Antenという会社に面接をしに行く途中で田原さんに昨日のエレベータガールの話を聞く。
田原さんも引っ越して来て最初はエレベータガールにジロジロを見られたらしい。 数日経過するとエレベータガールも見られなくなり田原さんの部屋の階も押してくれるようになったらしい。
ジロジロと見ていたのは、顔と階数を憶えていたのだろう。

《中国語教室》

到着したら、まず午前中は田原さんとAntenという会社の王さんが打ち合わせをするので、私は何をしたかというと、ネイティブ中国人による中国語レッスン。 
講師は尹さんという女性。レッスン前は優しい感じだったがレッスンが始まると尹さん(写真は後日の青島で掲載してるよ)の顔がチョー真面目モードになったので、こちらもついつい真面目になってしまう。
 初めてのネイティブな発音を目の当たりにし(夜の強制中国語講座とは、また違い真面目なレッスン、結構キツイ)口を横に広げる「xi:し」の発音や、舌を上に付けない「ng:ん」など、日本語以外話した事のない人には、なかなか上手く出来ない発音で四苦八苦。
汗が出る出る。

《北京での面接》

1時間以上のお勉強をしていた時、飛び込みで一人面接をする事になった。(ふぅ〜、これでお勉強から開放された〜) 日本語2級の女性で現在情報関係の大学に在学中との事で、いろいろと聞いてみたのだけど、やはり2級というのは普通の会話が難しい。 結局は通訳さんを通して聞く。
この人もイキナリ日本に連れて来たら泣くのは本人だよな〜。
お昼を挟んで午後は予定していた面接が始まる。
男性3名で2名ほどが日本語2級であった。
青島でもやった事だが面接前に簡単な筆記を行ってもらう。 内容は、仕事に対する意欲や技術的な質問などを中国語と日本語の両方で記入してもらう形式。
筆記内容を見てみると、日本語もちゃんと書いている。 皆さん技術には結構自信があるような事が書いてあるので、これは面白そうだな。 などと思いながら、いざ面接。
ここでも、定番の日本語自己紹介はバッチリ。 本人達もひとつ越えてホッとしているところで筆記内容について具体的に聞いてみると、やはり通じない。
泣きそうな顔になってきたので、ここで同席している田原さんが中国語で話す。 彼らの顔が元に戻り、自信に満ちた発言が出てくるのが手にとるように分かる。
面白いというと、大変失礼な感じになってしまうが、やはり面白いものは面白い。

《北京一周タクシーの旅》

Antenから天津に行くのに天津から迎えに来てくれる陳さんとの待ち合わせのため、北京南の長城ホテルまでタクシーで向かう。
陳さんは自分の車で、北京に入り、長城ホテルまで迎えに来てくれる予定。
タクシーに乗り、北京市街に入った時、一本の電話が鳴る。
どうやら陳さんが交通事故に会ったらしい。 とは言っても被害者側で状況は追突。
中国の交通事情を考えると、よくある事なのだろうか? と自問自答してた。
また、天津の車が北京で事故を起こすと警察の手続きなどが面倒らしく、陳さんの警察の開放が夜になってしまう事から、列車に変更するなどの手段を考えたのだが結局、その日の天津入りは断念、明日の朝に延期とした。
ここまでタクシー料金は100元をオーバーしてた。
タクシーの運転手には田原さんの寮まで戻るよう指示をし、寮まで帰った。
この時点でタクシー運賃は180元オーバー。 このタクシーの運転手は、かなりラッキーな客を引いたに違いない。

《お誕生日プレゼント》

北京地鉄13(北京の地下鉄13号線)の西二旗站(し〜あるちちゃ〜)(站「ちゃ〜」は中国語で駅)で地下鉄に乗る。
13号線は地下鉄と言っても全て地上を走行する。 ま、日本でも地上を走る地下鉄もあるのでツッコミは敢えてせず。
田原さんが中国の地下鉄のSuicaを購入してプレゼントしてくれるとの事だったが、時刻は夕方、通勤客も多い中しかもSuicaを買える窓口に並んでいなかったのもあり、今回は普通のキップを購入しホームに入る。
一応、鉄の私は、いろいろチェックしたところ、架線(電車の電力を供給する電車の屋根の上の電線)が無い事に気付くが、側線供給なのかは、スグに電車が到着してしまったので、確認する事が出来なかった。 これは次回に確認する事にする。
約35分乗車し、終点の東直門(とぅぉんじ〜めん)駅で下車。
そこからタクシーで10分ほどのところにある百貨店に入り、田原さんは明日(本当は今日だった)に会う陳さんのお誕生日プレゼントを購入。
薬局でサプリメントを購入したあと、何故かランセルのショップ。
財布などを物色するが、どれも2500元あたりでかなり高価。
百貨店のブランドショップで買おうと言うのだから無理もない。
結局、ベルトが安価だったようで、それを購入。 いくらかは聞かなかった。

この夕食は初めて田原さんと二人での食事。
行った先は、韓国料理店で焼肉を食べるコース。 中国上陸後、未だ日本料理は無し。
やっと軽めの食事にありつけると思った。 とりあえず軽く頼む。 とりあえず。
骨付きカルビ、ユッケの他、数点頼んだが、何とか食べられる程度で注文。
少しは残したものの、今までの食事は私が10人居ても太刀打ちできないほどだったので、やっと普通に食べられる量が来たな。 と痛感。

《トイレの肩モミ注意!第二弾》

田原さんとライブハウスのような所に入った。
バドを二本頼んでいると、そのうちマルボロのキャンギャルが煙草を買えと言っている。
多少銭?(とぅおしゃおちぇん?:いくら?) と聞くと2箱で50元でライターがオマケでついて来るようだ。
折角なので、50元を出しそれをもらう。 これがキャンギャルの営業、もう我々の場所には来ないだろう。
しばらくすると、女性2人、男性1人が舞台に立ち、これから歌を披露するらしい。
私は左の女性が好みなのだが、田原さんは中央の女性だという。
なんとなく田原さんの女性の好みが判ってきた。 こりゃ、面白い。
えっ? 私的には左なんだけどなぁ。 ビジュアル重視? どこの国も。
歌唱力的には左の女性が一番良くて、次に右の男性、最後に中央の女性のような感じなのだが、中央の女性が歌うと会場の皆テンションが上がっている。
逆に男性が歌い始めると、何かシカトモードだ。 そんなに露骨にしなくても良いんじゃないかな? とも思ったが、こうゆうお店に来るのは男性なんだし、そうなっちゃうよね。 が、数秒で気付く。
歌の途中でトイレに行く。 ドアに店員が立っている。 嫌な感じがした。
実にその通り。 私は小さいのをしているとき、肩モミでは無かったが肩をタントンタントンと叩かれ、例の如く「不要!」と言うと、止めたのだが、手を洗おうとした時、ご丁寧にも水道の蛇口をひねり「こりゃ駄目だ。 チップ払うしかないな」などと考えながらも財布から20元を出して、その場を去った。
トイレ店員の最後の見送りは良かった。 さすがチップの効力なんだろう。
田原さんは通算2回トイレに行ったので40元の出費かな。日本円で600円。日本でやれば600円ならもっとよさげなサービスが受けられそうな気がした。

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