9月9日(土)【可哀想なドライバーさん】

《北京駅にGO》

朝は7時半起床。
今日は陳さんと会う為に天津に行くのだが、今度は于マさんと運転手さんが天津から寮まで迎えに来る予定が、高速道路が通行止になっていて時間が掛かっているらしいので北京駅で待ち合わせ。
寮を出たのが8:45頃で北京の地下鉄13号線に乗車。
(ちなみに北京の地下鉄は1号線、2号線と13号線がある。 3号線から12号線までは工事中らしい。 北京オリンピックまでに開業予定なのか?)
今回は逆ルートの「西直門(し〜じ〜めん)」駅。 これを下車してタクシーで北京を目指す。
この駅・・・やっとの事で田原さんが私のためにSuicaを購入。
デポジット料金が20元(約300円)+チャージ30元(約450円)で合計50元。
デポジット料金は日本と変わらない金額・・・というか、日本は200円なのでチョット高い。
改札を今一度確認してみたら、JR東日本の改札と酷似。 田原さんに聞いてみたら、どうやらこのシステムは日本の技術で作られた改札らしい。
私が見ても日本の技術がここにある事は、数秒で感じ取る事が出来た。
西直門駅からタクシーで10時過ぎ、北京駅に到着。 そこには7日に天津港から北京に送ってくれた二人が居た。
二人は一般道路で北京に入ってきた。 しかも彼らは6時に天津を出発して今、北京に到着。 マジご苦労様です。m(__)m

《事故渋滞》

北京市内から脱出をしようと思っていたら、何か酷い渋滞。 こんなに混んでいるものなのか? と、しばらく考えていたら、前方を見ると、どうやら事故らしい。
しかも3台?4台?5台? パッと見では分からないくらいの多数の車両による事故。 物珍しさにシャッターを切る。

いったい何台の事故?
北京市街を抜け、高速道路に入る「京津塘高速(じんじんたん)」という名前の高速道路。
制限速度は90〜110キロと日本と然程変わりは無い。

中国の高速道路
200m置きに看板が見えるのが独特

《ミスターとプレイ?》

途中のサービスエリアでタバコタイム。
運転手さんとも仲良くなって、いろいろ聞いていたら彼は、あの栄光の巨人軍の長嶋と一緒にプレーをした事があると言う。
サービスエリアの休憩から本線に戻ってもしばらく、野球トーク。
中国の人では数少ない野球選手というのも結構ビックリ。

ここが中国の高速道路のSA
田原さんシャツ出てるよ〜!

《月餅はダイヤモンドより硬い》

長い道のりの中、やっとの事で天津に到着。 お昼過ぎあたり。
お昼ご飯をご馳走してくれると言っていた、陳平(ちんぺい)さんと趙継艶(ちょうけいえん)さん、そして先日も案内をしてくれた于マさんと会う。
陳平さんはかなり大柄な人で、チョット怖目で日本語がチョットくらい。趙継艶さんは見た目優しそうな人。しかも日本語がすごく上手なので、なんか日本人と話しているような錯覚を覚えるほどだった。
彼は日本語がチョットしか話せないので、ほとんどを中国語で喋っているので私のとっては訳の分からない会話が進む。
そこに趙継艶さんとか于マさんとかが日本語でフォローしてくれてとっても助かった。
これが無かったら、場に合わせて笑っているだけの会話になってしまいそうだ。
内容としては、昨日の追突事故に関するコメントが主なトークなご様子だったが、その後、お土産でもらった月餅のトークになる。
月餅は地域によって堅いものと柔らかいものがあり、この地方では堅い月餅らしい。
そこで、陳平さんがこんな「開玩笑:かいわんしゃお(ジョーク)」を言う。
この地方の月餅はとても堅くて、道路に落としてしまった月餅を車が引いてしまう。
そうしたら、道路がめり込んでしまった。 というジョークがあるほど堅いそうだ。
後日、その月餅を食したが、堅いとは言わずもとてもぎっしり詰まっているので、一個食べただけでお腹が一杯になってしまう程の密度だ。
かなり手強い存在だったことを皆さんに報告する事にしておく。 気をつけるように。
お食事会も終わり、店を出る。
チョットの間だったけど、楽しい会話も出来た。
別れ際・・・陳平に「再見!」と良い、握手。
でもでも・・・せっかくなので、しっかり趙継艶さんとも挨拶をして握手してしまった。 (^o^)v

《中国的茶道》

そうこうしているうちに、私、田原さんと于マさんの天津観光が始まる。
観光は天津の有名は場所として古物街(?)を見学。

天津の古物街の一枚
途中で御茶屋さんに入ると、全てが個室になっていて、そこでお茶を沸かしてくれる。
お茶を発ててくれる人が部屋に入る。 結構綺麗な女性。 歳は結構若そう。
お茶を入れてくれながらもトークもしてくれる。 日本のお茶会みたいなものだろう。
あまりにも綺麗な女性だったので、田原さんと私で写真を撮っても良いですか? と中国語で聞くと「ぶ〜しん!」と率直なお断りのお返事。
物事ハッキリ言う事が好きな私は、それで納得。 でも、記念に撮りたかったな〜・・・残念!

しかし、お茶は美味しかった。
二人は私に合わせてくれたのか、いろいろなお茶がある中で、あえてベタに烏龍茶を注文。
作法を見ていると、やはり日本のお茶の作法と同じく優雅で美しい。 なかなか注いでくれないもの焦らしているかのようだ。
しかも最初は下記画像の細長いお猪口のようなものに一度入れて捨てる。 そしてその香りを楽しむのだが、これがまた良い香りなのだ。
心が安らぐというのは、こんな感じなんだろう。
その2〜3分後にやっと烏龍茶を飲むことが出来た。 チョット薄めだけど、非常に飲み易い。 日本で昔飲んだ烏龍茶とは比べ物にならないくらい飲み易い。
色も薄い黄色・・・言い方悪いが日本茶の出がらしのような色がとても綺麗。

これが中国の茶器
結構なお手前でした。
実はココ撮影禁止だったらしい

《辛苦了!》

そろそろ私も帰ってからの土産を買わなくては! 近くのお土産屋さんで茶器を数点買った。 500元程度のお買い物。
その後、伊勢丹天津店で少しお買い物。 明日は結婚式に招待されているのでご祝儀袋を買うのがメイン。
今日は少し寒くて、半袖しか持っていない田原さんは、なんと伊勢丹でジャケットを購入する事になったが、ここは伊勢丹。 ブランドショップばかりなので、結構高い。 というか日本の伊勢丹と変わらない価格だぜ!
30分くらい悩んだ挙句、約2000元のジャケットを購入。 日本円で3万円だよ。 完璧に金銭感覚が無いだろ! をい!
指定した時間に例の運転手さんが戻ってくる。 またまた長い道のり・・・北京に戻る。

北京〜天津。片道100キロ以上、市街も走行を考えると2往復で600キロくらいになるだろうか?
新幹線で言えば1日で東京〜岡山間を走ってもらう感じ。
最後に「辛苦了!(しんく〜ら:お疲れ様)謝謝!(しえしえ:ありがとう)」と言ったら、再見(つぁいちぇん:またね)!と言ってくれた。
そのスグ後に運転手さんが何かを言った。
于マさんが通訳してくれて「来週も天津に遊びに来てくださいね!」と言ったので、私は足元から崩れるように倒れ、泣きそうな顔で「太辛苦(たいしんく〜:疲れた)」と言ったら、運転手さんは大笑いしてた。
最後、二人に握手をして、運転手さん&于マさんと別れる。
この時の時間が23時頃。 二人が天津に戻るのは翌2時〜3時あたり・・・
あの運転手さん、本当にご苦労さまでした。(辛苦了!:しんく〜ら!)


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